ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『「お絵かき」の想像力』

87)関わっている子どもの中にお絵かきが好きな子がいるので、子どものお絵かきの発達段階について知りたくて手に取った本。 「絵」は、言葉という倫理的な道具を使わないので、より直感に近い表現ができる。何が描かれているか、第3者が言葉で正確に当て…

『デリカシー体操』

86)イラストを描く練習がしたくて大好きなヨシタケシンスケさんのスケッチ集を買いました。 シンプルにちまっと描かれているのが好きです。 グラフィック社の「g」のロゴがかわいい… デリカシー体操 ヨシタケシンスケ 川名潤(prigraphics) グラフィック…

『すべてのドアは入り口である。』

85)原田マハ祭り 「分からない」が「面白い」になる現代アートの話し。 すべてのドアは、入り口である。 原田マハ 高橋瑞木 渡邊民人(TYPEFACE) 祥伝社 / 2014

『デトロイト美術館の奇跡』

84)絵画を"友達"と呼び、美術館を"友達の家"と呼んだ実話に基づく本。 カバー画は1886年 ポール・セザンヌ作「画家の夫人」 デトロイト美術館の奇跡 原田マハ 新潮社 / 2016

『異邦人』

83)アートのためなら全てを犠牲にするくらいの勢いを持つ女性。 読んでいてとても清々しかった。 カバー画は、1893年エドヴァルド・ムンク作〈月光〉 異邦人 原田マハ 重実生哉 PHP文芸文庫 / 2018

『リーチ先生』

82)原田マハさんの書いた本を読み漁っています。 フィクションとノンフィクションの間を進んでいく感じがとってもワクワクします。 リーチ先生 原田マハ 佐藤直樹 集英社文庫 / 2019

『暗幕のゲルニカ』

81)電車の中で読むように買った本。 面白かった。 原田マハさんは森美術館やニューヨーク近代美術館に駐在していたというユニークな経歴をもっている。 もうちょっと読んでみたい。 暗幕のゲルニカ (新潮文庫) 作者:原田 マハ 出版社/メーカー: 新潮社 発…

『十角館の殺人』

80)「鳥肌のたつ一言」があると勧められて読みました。 良かった良かった 十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) 作者:綾辻 行人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/10/16 メディア: 文庫

『つながり〜社会的ネットワークの驚くべき力〜』

79)とばしとばし読了。 ーー 本書が焦点を合わせるのは、私たちと他人との絆であり、それが、感情、性、健康、政治、お金、進化、テクノロジーにどう影響するかである。(中略)私たちが何者であるかを知るには、私たちがどうつながっているかを理解する…

MyBestBook2019

2018年はこんなもの読んだなあと振り返りながら、 2018年、出会えてよかった本 - ほくそんの図書室 2019年読んだ本の中でよかったものを振り返ります。 ーー 1 14歳からの哲学 『14歳からの哲学ー考えるための教科書ー』 - ほくそんの図書室 とっても良かっ…

『「サル化」する人間社会』

78)山極さん良いよと教えてもらってこの本を読む。 ゴリラなどの霊長類から、人間とは何か研究している先生です。 ーー 第1章 なぜゴリラを研究するのか 「人間性」とはいったい何なのか? 人間の本性を知りたいと考え、そのためにどんな学問を学ぶと良い…

『季刊教育法(200号)』

77)教育法に興味があるというより、どんなことをするとどうなるのかという社会のルール的なものが知りたくて最近は教育判例を積極的に手に取って読む。 季刊教育法は巻末に判例紹介をしていてぱらぱら〜と読む程度であったが、浦野先生の名前を見つけて購…

『AIに負けない子どもを育てる』

76)続編 hokuson-library.hatenablog.com 第1章 AIの限界と「教科書が読めない子どもたち」 2011年から「ロボットは東大に入れるか」という人工知能のプロジェクトを行ったが、東ロボが意外にも苦戦したのは様々な「図」であった。 そして、2021年1月に現…

『14歳からの哲学ー考えるための教科書ー』

75)生きるってなに?他者ってなに?という話をしてたときに「池田晶子さん良いよ」とおすすめされて即購入した本。 とても良かった。 とてもとても良かった。 「人生はつまらないと思うからつまらないのか、素晴らしいと思うから素晴らしいのか」 当たり…

『鎌倉資本主義』

74)来月鎌倉に行くのとお友達が読んでいるのを見てAmazonでぽちっと。 著者は面白法人カヤックの代表取締役CEOである柳澤さん。 (ちなみにカヤックはあの「うんこミュージアム」をリリースした株式会社です) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

『直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』

73)瀬戸内国際芸術祭に行きたいなあと思って読み始めた本。 (かれこれ半年くらい読んでいます…遅すぎ… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 直島は、瀬戸内海に浮かぶ人口3000人ほどの小さな島。 岡山県と四国香川県の間に位置する…

『養護学校は、いま』

72)今年の夏、講師の先生が紹介していた“鯨岡峻先生”の本。 まえがきと第1章は鯨岡先生の言葉で、第2章から第4章は子どもと先生の関わりをエピソードを通して具体的に紹介しています。 まえがきーなぜ今この本を書こうと思ったかー 1 子どもたちが重い障…

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?〜経営における「アート」と「サイエンス」〜』

71)たしかNews Picks Magazineに載ってて読んだ本。 あと最近"山口周"さんを紙面で目にするようになったため購入。 アイディアの限界がきている みたいな内容だった気がする。 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サ…

『障害者のための絵でわかる動作法』

70)動作法とは、 自分の体を主体的に動かして動きをコントロールしたり、緊張が入っている部分を意図的に弛緩する経験を通して心身のリラックスを図ったりしながら、自分の心や体の状態・体の動きに気づき、気持ちや行動の安定を図ったりするための療育技…

『障害の重い子どもの評価と支援』

69)『障害の重い子どものコミュニケーション評価と目標設定』で紹介されていた「発達評価シート」が子どもたちの支援を考えるのにとても良く、今回もそれにつられて購入。 この本は、コミュニケーション支援の方法である「インリアル・アプローチ」をベー…

『五体不満足』

68)職場の人とこの本の話になって久しぶりに読み返した本。 乙武さんのポジティブさに圧倒されるとともに、父母の肝が据わっている感じにも驚いた。 子どもは純粋だ。障害者を見れば「どうして?」との疑問を抱くが、その疑問が解消されれば、わけ隔てな…

『数学の傑作を味わう 驚異の23のエッセンス』

67)数学関連本 パート?? 素数から始まり、2進法やフェルマーの定理など数学の美しさを言語化し、何がどう面白いか高校数学までの知識で説明した本。 個人的には0.99999…の章が面白かった。 X=0.9999…(①)として ①の両辺に10をかけると 10X=9.999…(②) ②…

『葉桜の季節に君を想うということ』

66)人からオススメされまして読みました。 ミステリー。 面白かった。これは映像化できない。 爽やかなタイトルの割に冒頭から性描写が出てきて、おっとっととなる。 文章を書いたり読んだりする上で、気付かないうちに自分で固定概念を作ってしまってい…

『学校とゆるやかに伴走するということ』

65)岩瀬直樹さんがFacebookでオススメしていた本。目次を見たら「校内研修と教師教育」という項目があり早速注文してみた。 著者の石川晋さんは、2017年に北海道立中学校を退職し、以降1年間に120校もの学校を訪問。国語、道徳などの授業を160時間実施し…

『NewsPicks 投資ビギナーのための新・お金の育て方』

64)お金のこと知りたいな、と思ってたときに手に取った雑誌。 年収とか本当にどうでもいい。「自分が何に幸福を感じるか」を定義することの方がすごく大事です。 by 三浦崇宏 足がかりのひとつとしては、自分を少しだけ「レア」な存在にするチャレンジを…

『プッチーニ トゥーランドット』

63)オペラを観るための予習として図書館で借りた本。 当日配られるパンフレットにもストーリーは書いてあったけれど、ストーリーだけぱらっと読んでおいて良かった。 当日は会場の雰囲気を十二分に感じたいので、ストーリーなんて読んでる暇なかった。 プ…

『よその子ー見放された子どもたちの物語』

62)アメリカの教育心理学者トリイ・ヘイデンさんが実際に受け持った情緒障害、自閉症、学習障害の子たちの変容をまとめたノンフィクション。 図書館で障害関係の本を見ていたときに手に取った本。 小説のようでとても読みやすかった。 トリイ・ヘイデンさ…

『訪問看護師が見た生と死 在宅無限大』

61)本屋さんの書評コーナーで置かれていて、「訪問看護」に少しだけ馴染みがあって手に取った本。 看取りまでのケアだけでなく、重症心身障害児の訪問看護を行う人も取り上げているのが個人的にはとても良かった。 訪問看護師へのインタビューで語られた…

『数の歴史』

60)『数学する身体』を読んでから”数学史”面白いなと思って手に取った本。 イラストが多彩で分かりやすかった。 中でも面白いなと思ったものをピックアップ。 ピタゴラス流宇宙観とその破綻 これらの数(正の整数とそれらの比)をもってすれば、宇宙にある…

『NMBPの理論と実際ー自立活動の方程式ー』

59)NMBPとはNew Movement Basic Programの略で「新しいうんどう基礎プログラム」と呼ばれ、横浜市立中村特別支援学校の自立活動の実践を先生たちがまとめたものである。 体の動かし方や位置を手や足、お腹、胸を触ってもらったり、動かしてもらったりして…