ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『鎌倉資本主義』

 

74)来月鎌倉に行くのとお友達が読んでいるのを見てAmazonでぽちっと。

 

著者は面白法人カヤック代表取締役CEOである柳澤さん。

 

(ちなみにカヤックはあの「うんこミュージアム」をリリースした株式会社です)

 

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Part 1 資本主義が面白くなくなった?

 

今の資本主義には、GDP(国内総生産)を追い求め過ぎたことによる「地球環境汚染」「富の格差の拡大」といった課題がある。

 

GDPの増大が豊かさに直結するわけではないことに人々が気付き始め、それに代わる指標が必要ではないかと思い考えたのが、

 

「地域経済資本ー財源や生産性」

「地域社会資本ー人のつながり」

「地域環境資本ー自然や文化」

 

の3つである。地域資本を新しいモノサシで測ることに持続可能な資本主義が実現するのではと考えた。

 

 

Part 2 何をするか?誰とするか?どこでするか?

 

先程述べた3つの指標がそれぞれ

 

・「何をするか?」

・「誰とするか?」

・「どこでするか?」

 

に対応している。一見無駄だとみなされてきた「誰とするか?」「どこでするか?」といった価値を取りこぼさず、指標化していくことが長期的な豊かさにつながっていくと考えた。

 

 

Part 3 なぜ人はカマコンに夢中になるのか?

 

「カマコン」とは「鎌倉をもっと元気にしたい」という思いのもと、鎌倉に拠点を置く経営者を中心に毎月プレゼンし合い、アイデアを出し合う地域団体である。

 

カマコンを通じて地域の人と一緒に問題解決のための手立てを考え、何ごとにも「ジブンゴト」として取り組む姿勢が人々を夢中にさせる。

 

 

Part 4 鎌倉資本主義をかたちにすると?

 

カマコンのアイデアが実際に形になったのが「まちの保育園」「まちの社員食堂」などである。

 

地域ならではのコンテンツを生み出すためのフォーマットが「まちの◯◯」であり、カマコンは地域のみんなで始動させていくためのOSなのだ。

 

カマコンで直感的に思いついたアイデアを企業が応援して第2段階へ押し上げていくことが、地域に根付く工夫であり、地域資本がさらに豊かになるのだ。

 

 

Part 5 地域資本主義はどこにいくのか?

 

3つの資本を増やすためには民間企業やNPOに張り巡らされたネットワーク、カマコンのような地域に根付いた自発的なコミュニティが必要である。

 

そのためにも、景観においてコンテンツにおいて、地域独自のよさを誰にでもシンプルに伝えることがその地域のファンを増やすことにつながる。

 

 

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自分の住んでる地域ではどんなことができるだろう、どんなことが行われているだろうと思った。

 

自分にはどんなことができるだろう。

 

「面白そう!」という気持ちはどんなときにも原動力になる。その気持ちを感じ取ることができるように常に準備したい。

 

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鎌倉資本主義

鎌倉資本主義