ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

2019-01-01から1年間の記事一覧

MyBestBook2019

2018年はこんなもの読んだなあと振り返りながら、 2018年、出会えてよかった本 - ほくそんの図書室 2019年読んだ本の中でよかったものを振り返ります。 ーー 1 14歳からの哲学 『14歳からの哲学ー考えるための教科書ー』 - ほくそんの図書室 とっても良かっ…

『「サル化」する人間社会』

78)山極さん良いよと教えてもらってこの本を読む。 ゴリラなどの霊長類から、人間とは何か研究している先生です。 ーー 第1章 なぜゴリラを研究するのか 「人間性」とはいったい何なのか? 人間の本性を知りたいと考え、そのためにどんな学問を学ぶと良い…

『季刊教育法(200号)』

77)教育法に興味があるというより、どんなことをするとどうなるのかという社会のルール的なものが知りたくて最近は教育判例を積極的に手に取って読む。 季刊教育法は巻末に判例紹介をしていてぱらぱら〜と読む程度であったが、浦野先生の名前を見つけて購…

『AIに負けない子どもを育てる』

76)続編 hokuson-library.hatenablog.com 第1章 AIの限界と「教科書が読めない子どもたち」 2011年から「ロボットは東大に入れるか」という人工知能のプロジェクトを行ったが、東ロボが意外にも苦戦したのは様々な「図」であった。 そして、2021年1月に現…

『14歳からの哲学ー考えるための教科書ー』

75)生きるってなに?他者ってなに?という話をしてたときに「池田晶子さん良いよ」とおすすめされて即購入した本。 とても良かった。 とてもとても良かった。 「人生はつまらないと思うからつまらないのか、素晴らしいと思うから素晴らしいのか」 当たり…

『鎌倉資本主義』

74)来月鎌倉に行くのとお友達が読んでいるのを見てAmazonでぽちっと。 著者は面白法人カヤックの代表取締役CEOである柳澤さん。 (ちなみにカヤックはあの「うんこミュージアム」をリリースした株式会社です) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

『直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』

73)瀬戸内国際芸術祭に行きたいなあと思って読み始めた本。 (かれこれ半年くらい読んでいます…遅すぎ… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 直島は、瀬戸内海に浮かぶ人口3000人ほどの小さな島。 岡山県と四国香川県の間に位置する…

『養護学校は、いま』

72)今年の夏、講師の先生が紹介していた“鯨岡峻先生”の本。 まえがきと第1章は鯨岡先生の言葉で、第2章から第4章は子どもと先生の関わりをエピソードを通して具体的に紹介しています。 まえがきーなぜ今この本を書こうと思ったかー 1 子どもたちが重い障…

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?〜経営における「アート」と「サイエンス」〜』

71)たしかNews Picks Magazineに載ってて読んだ本。 あと最近"山口周"さんを紙面で目にするようになったため購入。 アイディアの限界がきている みたいな内容だった気がする。 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サ…

『障害者のための絵でわかる動作法』

70)動作法とは、 自分の体を主体的に動かして動きをコントロールしたり、緊張が入っている部分を意図的に弛緩する経験を通して心身のリラックスを図ったりしながら、自分の心や体の状態・体の動きに気づき、気持ちや行動の安定を図ったりするための療育技…

『障害の重い子どもの評価と支援』

69)『障害の重い子どものコミュニケーション評価と目標設定』で紹介されていた「発達評価シート」が子どもたちの支援を考えるのにとても良く、今回もそれにつられて購入。 この本は、コミュニケーション支援の方法である「インリアル・アプローチ」をベー…

『五体不満足』

68)職場の人とこの本の話になって久しぶりに読み返した本。 乙武さんのポジティブさに圧倒されるとともに、父母の肝が据わっている感じにも驚いた。 子どもは純粋だ。障害者を見れば「どうして?」との疑問を抱くが、その疑問が解消されれば、わけ隔てな…

『数学の傑作を味わう 驚異の23のエッセンス』

67)数学関連本 パート?? 素数から始まり、2進法やフェルマーの定理など数学の美しさを言語化し、何がどう面白いか高校数学までの知識で説明した本。 個人的には0.99999…の章が面白かった。 X=0.9999…(①)として ①の両辺に10をかけると 10X=9.999…(②) ②…

『葉桜の季節に君を想うということ』

66)人からオススメされまして読みました。 ミステリー。 面白かった。これは映像化できない。 爽やかなタイトルの割に冒頭から性描写が出てきて、おっとっととなる。 文章を書いたり読んだりする上で、気付かないうちに自分で固定概念を作ってしまってい…

『学校とゆるやかに伴走するということ』

65)岩瀬直樹さんがFacebookでオススメしていた本。目次を見たら「校内研修と教師教育」という項目があり早速注文してみた。 著者の石川晋さんは、2017年に北海道立中学校を退職し、以降1年間に120校もの学校を訪問。国語、道徳などの授業を160時間実施し…

『NewsPicks 投資ビギナーのための新・お金の育て方』

64)お金のこと知りたいな、と思ってたときに手に取った雑誌。 年収とか本当にどうでもいい。「自分が何に幸福を感じるか」を定義することの方がすごく大事です。 by 三浦崇宏 足がかりのひとつとしては、自分を少しだけ「レア」な存在にするチャレンジを…

『プッチーニ トゥーランドット』

63)オペラを観るための予習として図書館で借りた本。 当日配られるパンフレットにもストーリーは書いてあったけれど、ストーリーだけぱらっと読んでおいて良かった。 当日は会場の雰囲気を十二分に感じたいので、ストーリーなんて読んでる暇なかった。 プ…

『よその子ー見放された子どもたちの物語』

62)アメリカの教育心理学者トリイ・ヘイデンさんが実際に受け持った情緒障害、自閉症、学習障害の子たちの変容をまとめたノンフィクション。 図書館で障害関係の本を見ていたときに手に取った本。 小説のようでとても読みやすかった。 トリイ・ヘイデンさ…

『訪問看護師が見た生と死 在宅無限大』

61)本屋さんの書評コーナーで置かれていて、「訪問看護」に少しだけ馴染みがあって手に取った本。 看取りまでのケアだけでなく、重症心身障害児の訪問看護を行う人も取り上げているのが個人的にはとても良かった。 訪問看護師へのインタビューで語られた…

『数の歴史』

60)『数学する身体』を読んでから”数学史”面白いなと思って手に取った本。 イラストが多彩で分かりやすかった。 中でも面白いなと思ったものをピックアップ。 ピタゴラス流宇宙観とその破綻 これらの数(正の整数とそれらの比)をもってすれば、宇宙にある…

『NMBPの理論と実際ー自立活動の方程式ー』

59)NMBPとはNew Movement Basic Programの略で「新しいうんどう基礎プログラム」と呼ばれ、横浜市立中村特別支援学校の自立活動の実践を先生たちがまとめたものである。 体の動かし方や位置を手や足、お腹、胸を触ってもらったり、動かしてもらったりして…

『こころの科学203号(2019年1月号) 服薬と処方の心理ーくすりをめぐるコミュニケーション』

58)ぱらぱら読むと、「子どもへの薬物療法に抵抗をもつ親、薬物療法を求める親」というタイトルを見つけ面白そうだと思って買ってみた雑誌。 「くすりを飲むと一生手放せなくなる」という話も聞いたことがあり、「本当にそうなのか?」とモヤモヤしていた…

『ノルウェイの森』

57)村上春樹さんの作品がいつか読みたいと思っていて、最近やっと読めた。 性描写が多かったという印象。 と思ったら村上さん曰く「あの小説の中ではセックスと死のことしか書いていない」だそうで。 私はミステリー系がやっぱり好きだなあと思った。 小…

『NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版 動物たちの悲鳴』

56)この記事を読んですぐ予約したナショジオ。 natgeo.nikkeibp.co.jp タイミングよく動物園に行く予定があり、檻に入れられている動物を見たり乗馬を200円で体験したり写真を勢いよく撮ったりしているのを見たりしながらモヤモヤしていた。 ゾウやナマケ…

『二十四の瞳』

55)電車旅のお供に購入。とても有名な著書だが恥ずかしながら読んだことがなかった。 戦争に未来を翻弄される子どもたちと、それを黙って見守るしかできずに涙を流す大石先生。 戦争で視力を失った男の子が一本松の写真を確認する場面では、”生きているだ…

『数学する身体』

54)NewsPicksMagazine「ニューエリートの必読書500」で、高濱正伸さん(花まる学習会 代表)が挙げていた本の中の1冊。 前半は、数学がどのような変遷を遂げたかについてでとても興味深かった。 古代において数学は、まず何よりも日常の具体的な問題を解決…

『もやしもん』

53)図書館に置いてあって手にとった漫画。 「菌が見える」という能力に魅かれる。 野菜やお米の農業というよりかは、日本酒や発酵などの菌系を主に扱っている。 食料自給率や需給調整など”農”にまつわる問題もコミカルに取り上げている。 中でも衝撃的だ…

『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』

52)「行為のデザイン」とは、対象をモノだけに絞らず、人や情報、環境を含んだ中で「行為がスムーズに美しく振る舞われるためにどうあるべきか」を考えるデザインである。 ユーザーが間違えやすいスイッチや行動があるなら、形状で解決できるかもしれない…

『川の見える病院からーがんとたたかう子どもたちとー』

51)作者の細谷亮太さんは、医ケアの子がサポートを受けることができるキャンプを北海道に設立した人である。 職場の先輩が、細谷さんがこの本を書いていると教えてくれてお正月の読み物にした。 この本は、小児科医である著者と入院患者である子どもたち…

『NEWS PICKS Magazine 未来の子育て』

50)表紙の色好きだなあ。落合さんのTwitterから垣間見える面白そうな子育てに興味。 通して読んで「子どもがやりたいことを見つけ、図鑑を買ったり博物館に連れていくなどして、"好き"を深くたくさん見つけること」が多かった気がする。 子どものことを考…