ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『太陽の棘』

111)近々沖縄へ行こうと思っていて、より沖縄を楽しめるいい本ないかなと思って見つけたのがこの本でした。

 

実話をもとに書いているようで、沖縄の戦後の様子だけではなく、文化を活力に生き伸びるニシムイの様子が伝わってきました。

 

ニシムイ美術村は、戦後米軍の指導のもと画家たちが集められ、美術議論を戦わせたり、週末に乗り付ける米軍の要求に沿って肖像画や風景画を描いたりするなど、戦後の美術活動復興の原点ともなった。


小説では、米軍の若い医師エドと、タイラを代表とするニシムイの人たちとの交流が描かれている。

戦後、沖縄の人はどのような気持ちで復興にあたっていたかリアルに感じ取ることができた。

 

 

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太陽の棘

原田マハ

カバー画:玉那覇正吉「スタンレー・スタインバーグ」(一部)