ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『泣くな研修医』

 

98)店頭で手に取った本。

 

帯の「懸命に戦う医師の姿を現役外科医が圧倒的リアリティで描く」と、隣にあった「俺、こんなに下手クソなのにメスを握っている。命を託されている」という『逃げるな新人外科医ー泣くな研修医2ー』の帯に惹かれてどちらも買いました。

 

お仕事で「初めてでも相手に不安を与えないように”初めてですが…”とか”何も分かりませんが…”とかと言わないように」と言われることがある。(どこもそうか…)

 

それに通ずるものがあって「確かによくよく考えたらお医者さんも始めは何も知らない人だよなあ」と思った。

 

主人公の雨野が様々な患者の「回復していく場面」「死にゆく場面」に立ち会いながら「医者とはどうあるべきか」考えていく本であった。

 

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泣くな研修医

中山祐次郎

デザイン=bookwall

イラスト=石山さやか

幻冬舎文庫 / 2020