ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『障害の重い子どもの評価と支援』

 

69)『障害の重い子どものコミュニケーション評価と目標設定』で紹介されていた「発達評価シート」が子どもたちの支援を考えるのにとても良く、今回もそれにつられて購入。

 

この本は、コミュニケーション支援の方法である「インリアル・アプローチ」をベースにしています。

 

インリアル・アプローチ・・・米国コロラド大学のリタ・ワイズ博士が開発したコミュニケーション・アプローチ。子どもは楽しく意味のあるやりとりを経験する中で、コミュニケーションの力を伸ばしていくという考えに立つ。

 

インリアル・アプローチではSOULの姿勢を重視し、まずは子どもを静かに(Silence)観察し(Observation)、子どもが何をしようとしているのか、行動を理解し(Understanding)、子どもが言おうとしていることばに耳を傾け(Listening)ていく。

 

なんでもかんでもやるのではなく、見守る姿勢をとり、子どもからの表出を促すことが大切だって改めて実感。

 

そんな余裕、ほぼないのだけれど週に1回くらい取れると良いな。

 

でもその前に、手を自由に使えない、見る力が弱い、学習姿勢を保持できない場合、周囲の規則性に気付き、働きかけ、理解することは難しいので、環境設定を丁寧にやらないとだめ。

 

自分の手を使って「〜したら、〜になった」という、自らが周囲に働きかけ、結果を伴う活動は、「〜ができた」という達成感が得られ、強いエピソードとして記憶に残りやすいのでしょう。

 

障害の重い子どもの授業は、どうしても受け身的な参加になってしまいがちですが、そこをなんとか丁寧に遊んでいきたいものです。

 

 

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障害の重い子どもの評価と支援 コミュニケーション支援の実践から

障害の重い子どもの評価と支援 コミュニケーション支援の実践から