ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『学校とゆるやかに伴走するということ』

 

65)岩瀬直樹さんがFacebookでオススメしていた本。目次を見たら「校内研修と教師教育」という項目があり早速注文してみた。

 

著者の石川晋さんは、2017年に北海道立中学校を退職し、以降1年間に120校もの学校を訪問。国語、道徳などの授業を160時間実施してきた。

 

この本は石川さんが様々な学校を回って感じたことをまとめたものである。

 

(研究授業後の事後研修会で)「子どもが生き生きと活動していた」(略)など素敵なエピソードなのですが、教科のなかで企図したねらいと関係のない抽象的な子どもの反応や、少数の子どもの反応で授業全体を捉えてしまう感じには疑問が湧いてきます。(略)教科の持つ固有のおもしろさ、専門性に基づく楽しさをベースにした学びを実現しない限り、子どもに学ぶことそのもののおもしろさは伝えられません。

 

この"教科の持つ固有のおもしろさ"っていうのが肝かと思った。子どもたちが生涯学び続けていくために必要な基本的な情報を得ることができるように保障しなくてはならないと。

 

そう考えると、コンピューターがなかった時代から教科が変わっていないことに疑問をもつ。

 

数学は芸術的な要素もあるし、美術は構図を考えるときに数学的要素を用いる。

 

面白い。教科はもっと柔らかくてもいいなと思った。

 

 

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Amazonではまだ売られていないそうなので石川さんの本を。

 

 

学校でしなやかに生きるということ

学校でしなやかに生きるということ