ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』

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人間の知能の原理を解明しそれを工学的に実現するという人工知能はまだどこにも存在していない。

 

とあり、ほへ〜知らなかった〜と。え?じゃあメディアで取り上げられている「人工知能を使った製品」「AI搭載機器」は一体どういうことなんだ?と。

 

この本は、人工知能に対する認識が、専門家と世間の見方とでズレがあることを指摘し、整理している。

 

また第1次から第3次AIブームまでの歴史を辿り、これからの人工知能ブームについて「変わりゆく世界」と題して述べている。

 

人工知能と少し離れるけれど、以下の文章が印象的であった。

 

われわれはなぜ世界をこのように認識し、思考し、行動することができるのか。なぜ新しいことを次々と考え、学ぶことができるのか。その根本原理は何なのか。いまだによくわかっていないのだ。むしろ、われわれの認識によって初めて、この世界が存在してるのかもしれないのにもかかわらず、である。

 

ヒトの脳ってまだまだ分からないことがたくさんあるのだなあと。「他人を鏡にして自分を見つめる」のように「人工知能を鏡にしてヒトを見つめる」だなあ。

 

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