ほくそんの図書室

気まぐれな小さい図書室。

『自然な建築』

 

35)富山市ガラス美術館に行ってから"隈研吾"さんの存在を知りそこから興味が出てこの本を手に取った。

 

場所とは自然の別名に他ならない。

という言葉が印象的。その場所に何かを建てるということは、その自然の上に人工物を置くということであり、さらにその人工物がコンクリートという単一的な材料であることで、多様な自然が失われてしまうというのだ。

 

では自然な建築とは何か。

 

場所に根の生えた生産行為こそが、存在の表象とをひとつにつなぎ直すということを、彼ら(日本の大工)は直感的に把握していたのである。その方法の現代における可能性を、具体的な場所を通じて、ひとつひとつ探っていくのが、この本の主題である。

 

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文庫版新書はシンプルで書きやすい。笑

 

自然な建築 (岩波新書)

自然な建築 (岩波新書)